ユウキです。
今日からペトラへ移動します。
果たして彼の地は如何に。
一日の始まりは朝4時半。
バスが朝6時半だったのでこの時間になりました。
寝ぼけ眼のままパッキングし、朝食を食べて、JETTバスの停留所へ。
ホテルから歩いて5分ほどの位置だったので助かりました。
バスはまあまあ快適。
ボロくもなく狭くもなく、普通のバス。
で途中一度トイレ休憩を挟んで3時間ぐらいでペトラに到着しました。
まず一番気にしていた天候はというと……なんと快晴!
やりました!
雨の予報を覆すこの雲一つ無いカラッパレ。
数時間だけ晴れてるとかいうオチではなく、この様子なら確実に一日中晴れでしょう。
ヤッピッピ!
すっかりテンションが上がった僕は、まずホテルへ。
今回泊まるホテルはペトラ遺跡から程近い位置にあるPetra palace hotel。
早速向かうも、流石に午前中ということでチェックインはできないとのこと。
まあ別に休みたいわけでもないから問題なし。
なのでトイレを借りて、荷物を預かってもらって、早速ペトラ遺跡へ向かいました。
まずはチケットセンターに行き3DaysTicketを買おうとしたところ、今日はなんとペトラナイトの日らしく、今ならチケットが買えるとのことでした。
ペトラナイトとは週に3回ほどあるイベントで、ペトラのメイン神殿であるエル・ハズネを沢山のキャンドルで照らしてベドウィンのショート音楽を楽しむといったもの。
勿論速攻で購入しました。
これは楽しみ。
チケットを手にした僕は、自然と駆け足状態で遺跡へ向かいました。
入り口をくぐってから、シークと呼ばれる岩の間の道を歩きます。
エッチラオッチラ歩くこと十分程。
シークの割れ目からちらりと建造物が見えました。
あれかな、あれかな。
もしや遂にたどり着いたのか。
そう思ってシークを抜けると……ペトラのメイン、エル・ハズネがあったー!!!
もうね、感無量です。
この日この時をどれだけ夢見ていたか。
いつか見るだろう、いつかたどり着くだろう、そう思って日本にいました。
そして今、目の前にエル・ハズネが。
やった。
遂にやった。
目の前に到着しました。
すっかり感動した僕。
目の前に設置されたベンチでひとしきり眺めました。
いやしかし、本当に嬉しい。
インディージョーンズですよ、インディージョーンズ。
最後の聖戦、何度見たことか。
今そこにあるんですからね。
もう嬉しくて嬉しくて。
さて、この旅の目的を果たした僕、かなり憑き物が落ちた感がありますが、正直ペトラ遺跡自体はここが入り口。
まだまだまだまだはるか先まであるんです。
とりあえず、まあお腹も空いてないし、体力もあるし、ということで一通り見ることにしました。
途中ローマ劇場やら大神殿やらへ立ち寄ります。
勿論どれも素敵。
この広大な敷地の中で点在しているそれらはひっそりと佇んでおりました。
勿論写真もパシャリパシャリ、と。
ペトラ遺跡は広いので、途中結構な場所にカフェとトイレがあります。
お腹が空いてきたらチョコバーを食べて、水やらコーラやらを買ってしのぎます。
切り立った崖には小さな山羊が壁に沿って進んでいたり、異国情緒抜群。
どれもこれも絵になります。
で歩き始めて2時間ほど、結構奥まできたつもりなんですが、ゴールであるペトラ最大の大きさを誇る神殿エド・ディルはまだ先。
まあここまで来たんだし見てみるか、と思って向かったのですが。
これがもう想像を絶するほど辛かったです。
足場の悪い山をエッチラオッチラ登りながら向かい、まだかまだかと思って進めど、一向に見えない。
もう体力の限界だと思ったところにカフェがあって、そろそろゴールかと思ったら「まだハーフポイント」と言われた時のこの絶望。
正直心が折れそうでした。
もう無理、もうアカン、そう思って這いつくばって進んでいた頃……ようやくそれは顔を出しました。
神殿エド・ディル。
それはエル・ハズネよりも圧倒的にスケールがある見事な神殿でした。
見た瞬間に思わず声が漏れ、そして固まるようにして眺めます。
そうしていると、体の疲労が一気に消えていきました。
それほどまでに見事。
ただただ見事。
そこから後はもう、1時間ほど目の前のカフェで休み、エド・ディルを堪能しました。
すっかり満足した僕。
この頃には体力も回復し、気力も戻ってきたので、後は来た道を歩いて帰りました。
帰り際通りかかったエル・ハズネは、最初の顔とはまた別の顔をしてました。
流石に50の色を持つと言われてるだけありますね。
勿論しっかり休みながら観ました。
これで初日の観光がとりあえず終わったので、ホテルに戻りチェックイン。
部屋でネットをしながらゆっくりし、18時からホテルのバッフェを取りました。
食べ終わってお腹が膨れると眠くなるのが人間の性。
しかしまだイベントは残ってます。
そう、ペトラナイトです。
20時20分に遺跡入口で待ち合わせとのことなので、しっかり着込んで頑張って出発。
着いてみると随分沢山の人が集まってました。
ガイドに導かれるままにシークを移動。
真っ暗の中シークの両端にロウソクが並べられ、幻想的な道ができてました。
歩くこと30分、エル・ハズネに到着。
エル・ハズネの前には無数のロウソクが置かれ、柔らかな灯りのもとエル・ハズネが浮かび上がっていました。
運良く最前列に座ることに成功。
ミントティーが配られ温まっていると、程なくして民族楽器が奏でられ、ガイドがそれに合わせて歌います。
正直音楽は微妙でした。
ショーと言うからもっとダンスとかあるんだと思ったら、ただ一人で楽器を奏でて歌うだけでしたからね。
それでも、その雰囲気は格別。
頭上を見上げると満天の星空、そしてロウソクに灯されるエル・ハズネ。
そこはおそらく太古の人々が見ていたであろう光景が再現されていました。
ちょっとだけタイムスリップした気分です。
ショーが終わると、ガイドが何やら僕達にプレゼントがあると言いました。
なんだろうかと不思議に思ってたら、目をつぶってくれとのこと。
素直に目をつぶっていると、さあ開いてくれ、との声が。
目を開けると……そこには七色に映えるエル・ハズネが映っていました。
赤のエル・ハズネ、紫のエル・ハズネ、黄色のエル・ハズネ、青色のエル・ハズネ。
これは見事。
まさに現代版のエル・ハズネです。
勿論皆拍手喝采。
思い思い写真を撮ってました。
勿論僕もパシャリパシャリと夢中に撮りました。
さて、ひとしきり撮ったところで体力がほぼ無くなってきたので、僕は皆より一足お先にホテルへ。
倒れるようにして一日を終えました、とさ。
とまあこんな感じでペトラ初日が終わりました。
もう満点をつけちゃう一日ですね。
良かった良かった。
明日は朝6時のオープンに合わせてペトラへ行きます。
で、朝たっぷり見た後、一旦帰って休憩しようと思います。
まあもう見るもの全てみたし、マッタリいきましょう。
そいだけー!