ヨルダン旅行 三日目

ちはー、ユウキです。

今日まるまるアンマン観光です。

一日の始まりは朝5時半。
昨日疲れて早めに寝たのでこの時間です。
そのおかげで体は快適。
良い具合です。
朝食は6時半からということでしばらくはネット見ながらボケボケ。
頃合いになったらホテルのレストランへ向かいます。
さてさてバッフェはどんなものか。
正直あまり期待してなかったけれど結構豪華でした。
10種類のホットミールに、5種類のパン。
それにホンモス(豆のペースト)が7種類ほど。
あとはチーズにヨーグルト、シリアルにフルーツなどなど。
中堅クラスにも関わらずこの品揃えはやりますな、Toledo hptel。
沢山食べてお腹いっぱいになった後は、また少し部屋で休息。
朝9時を過ぎて、ようやく一日をスタートすることにしました。
んが、早速問題が。
昨日から分かってたことなんですが、今日はあいにくの雨。
しかもホテルのフロントの人曰く、一日雨とのこと。
やれやれ。
と、普通なら肩を落とす所ですが、今回の僕は違います。
そう、お決まりのレインウェアとレインパンツ以外に、なんと秘密兵器があるんです。
ヨルダンに来る前から雨だったのを知り、出発二日前にAmazonで買ったもの。
それは……シューズカバー!
そう、旅にいつも履いているトレッキングシューズですが、如何せん雨に弱くて。
そんな時このカバーで靴全部を覆えば……なんと完全防水に!
袋みたいになってて靴底から全て覆うのでどこからも雨が入らず、そしてシューズカバーの靴底も滑り止めがついているという至れり尽くせりのこの仕様。
上から下まで完全防水仕様となりました。
そういうわけで雨も気にせず、財布とスマホと地図を持って出発。
周囲は雨だからあまり人がいない中、颯爽と街を闊歩しました。
まず向かったのは、ローマ劇場。
まあこの手のものは世界各地で結構みてるんですが、ヨルダンのはどんなものかチェックを兼ねて、です。
歩いて30分ほどで到着。
チケットを買って中に入ると……なんと雨だからか誰もいない貸切状態。
というかぶっちゃけ問題の雨すら止んできて晴れ間すら見えてきたという。

そんなわけで誰もいないローマ劇場で僕が何をしたかと言うと……。
舞台に上がり、観客席の方を向かって、大声で一人カラオケ!
もうね、気分は古代ローマ人でしたよ。
最上段にまで届く様に大きな声を挙げて、舞台を右往左往と動いて歌う。
多分控えめに言ってこの日世界で一番幸せに歌を歌った人間じゃないかな。
すっかりローマ劇場を堪能した僕、次なる目的地は……正直何も無し。
これにてめぼしいものはほぼほぼ見てしまったのでもう思い当たる所がないんですよ。
まあ丘の上にシタデルっていう城跡地があるんですが、あんなもん腐るほど見てる上に、登るのがダルいのでパス。
なので地図を見るのをやめて何も考えずに街を散策することにしました。
大通りから入り、お店を覗き、小さな小路があれば入り、階段があれば上り、喉が乾いたらコーヒーを買う。
途中からここがどこなのかもう全く分からない状態。
でもまあ気にしません。
ヨルダンは治安も良いし、何かあったら地図で人に聞くなり、最悪タクシー使えばいいだけですからね。
というかこうやって街を歩くと本当に旅に出てきたことを実感します。
途中見晴らしの良い場所へ辿り着いたので一息ついたのですが、この薔薇色の街(ローズシティ)の景観を見てるだけで心が躍ること躍ること。

何というかこういう思いが大好きで僕は今まで旅人生を送ってきたなあと。
そしてその旅人生もこれで一区切りつくんだなあと。
そんな事を考えながら練り歩きました。
で、どこを歩いてるんだか全く分からない状況だったのですが、雰囲気の良いカフェを発券。
疲れたのでコーヒーでも飲んで一息入れることにしました。
中は貸切状態で、接客の良いスタッフと談笑していたら、そいやシーシャ(水タバコ)をまだヨルダンで吸ってなかったなと思いまして。
普段決して喫煙なんぞしない僕ですが、まあ水タバコぐらいは世界各地でたまに吸うし、本場だし良いだろということで吸うことにしました。
味は……なんだったかな。
レモンミントとかそんな感じ。
スタッフが丁寧に作ってくれて、美味しくはないけど気分に浸りながらプカプカと水タバコを嗜む僕でした。

さて、この時点で時刻は大体13時頃。
そろそろ小腹が空いてくる頃合いです。
何だか本場のヨルダン料理が食べたいなあと思って僕が向かった先は、アンマン市内で最も高級レストランの一つとして知られるファハルディーン。
ネットで事前にチェックした所、本当に美味しい本格ヨルダン料理が食べられる模様。
幸いにしてシーシャを吸っていたカフェからほど近い場所にあるようで、意気揚々と向かいました。
歩いて10分ほどしたら、見事な門構えのレストランを発券。
ウキウキしながら入ってみたのですが……。
中からドアを開けてくれたウェイターが僕を見てギョッと固まります。
え、何々?何かしたかな?
そう思って改めて自分を見渡すと……髪の毛は整髪料を何もつけてないボサボサ。
上着はノースフェイスのレインウェア、下は黒いレインパンツ。
極めつけは靴は全部黒いビニールで覆われてるパット見ゴミ袋状態。
対称的に店内は豪華アラビアン調で、ウェイターは全員タキシード。
明らかに、明らかに、明らかに、僕は場違いです。
まずいなあ、こりゃ断られるかな、とかなりドキドキしたのですが、ウェイターは観念したかのように中へ入れてくれました。
導かれるままに店内へ入ったら(他のウェイターやチーフも僕を見てかなり変な顔をしてた)、中は広く調度品も豪華そのもの。

中央のエリアは天井から燦々と太陽の光が降り注ぎ、その下ではドレスで着飾ったマダムとスーツを着たジェントルマンが皆で優雅に食事を取ってました。

あの輪の中に一人で入るのか、と緊張しながらも気合を入れてた僕ですが、ウェイターが案内した席は、入り口隣の端っこの壁際……。
ま、まあ、流石にそうだよな。
こんな汚い恰好で一人で来てるんだから、店としても目立たないどうでも良い場所にいてもらいたいよな。
何だかもう申し訳ない気分で一杯でした。
そうは言っても食べるものは食べないと。
というわけでメニューとにらめっこしながら頼んだ品は、まずホンモス・ビルラハムというホンモス(豆のペースト)に炒めた羊肉を乗せたもの。
そしてクッペナイエという生の羊肉。
メインはカバーブという羊肉を焼いた中東を代表する料理。
以上3品を頼みました。
まず前菜二品が届きます。

右下の赤いのがクッペナイエ。
左上のがホンモス・ビルラハム。
右上のはお通しっぽいトマトで、左下の白いのはガーリッククリームでした。
というわけで早速クッペナイエを食べてみたのですが……。
美味い!美味い!美味い!
これが実に美味いんですよ。
なんて例えれば良いかな。
ユッケというか、身もふたもないこと言えばネギトロっぽい感じもするし。
これにガーリッククリームをつけて食べるともう絶品でした。
というか世界を巡るといつも気づくんですが、日本人が知らない美味しい食べ物ってのはまだまだありますわ。
生の羊肉なんて日本じゃ食べないだろうし……。
で次にトライしたのはホンモス・ビルラハム。
これはまあ何というか可もなく不可もなし。
そもそも僕、豆嫌いなんですよ。
それもピンポイントでペースト状のものが。
だったらなぜ頼んだのか。
はい、それが定番料理だからです。
まあでもレストランの名誉のために言うけど、好きな人が食べたらそりゃ美味いと感じるレベルだと思いますよ、まじで。
前菜をチマチマ食べてた頃、メインのカバーブが登場。
デカイグリルラムが棒状に5本ぐらい入っていて、それに野菜と香辛料とトマトが添えられ、薄いパン2枚でそれら挟んでました。

味はまあ普通に美味い。
つか肉焼いただけだしね。
不味いわけがなし。
でまあムシャムシャ食べてたのですが。
流石にもう如何せんお腹いっぱい。
これそもそも絶対シェアすることを念頭に作られてるので、それを一人で産品も食べる事自体に無理がある。
でもこんな小汚い僕でも入れてくれたんだから、残すのは流石にまずいし……。
というわけで、気合で何とか大半を食べきりました。
ホンモス・ビルラハムだけ少し残したけど。
でこの時点でお腹がやばいのに、せっかくだからスイーツも食べてみるかと止めときゃ良いのにスイーツも頼む僕。
注文したのはムハラビーヤというプリン(とコーヒー)。
プリンぐらいなら食べれるだろ、と軽く思って待ってたら用意されたのがこちら。

お前ね、なにこれは。
左の蜜漬けフルーツなんて頼んでないし、というかそもそもそのフルーツ盛り合わせは何よ。
そしてコーヒーは一杯しか頼んでないのになぜ2杯も持ってきたのか。
正直問い詰めたかったのですが、ただでさえ肩身が狭かったので、黙ってプリンを食べました。
なんか蜂蜜がかかった杏仁豆腐みたいだった。
美味しかったけど。
で蜜漬けのアプリコットを一つ頂き、コーヒーも両方飲み終わったところで遂にお腹パンパン。
大満足のフィニッシュです。
そしてウェイターを呼びチップを多めにお会計しました。
と、そうそう、こんな小汚い恰好で入れてもらったので、せめてもの礼儀として、レストランにいる間は常に背筋を伸ばし姿勢を良くし、お作法よく食べ、丁寧な言葉を使い話しかけ、通り過ぎるウェイターには毎回お辞儀をし、時折来るシェフには食事の感想を笑顔で伝えてました。
なのでウェイターも若干は安心してくれた模様。
日本人として恥を巻き散らかすだけではアレですからな。
良かった良かった。
すっかり大満足した僕。
腹ごなしにホテルまで彷徨いながら歩き、部屋で早めに一日を終えました、とさ。

いやー、当初は何の予定もなかったアンマン観光ですが、案外楽しめました。
考えてみりゃ中東ってトルコしか行ったことが無いですからな。
新鮮でしたわ。
つかあれですね、もっと民族衣装を皆着てると思ったのですが、女性ならイザ知らず、男性は皆洋服着てました。
僕は現地の服を着るのが大好きなので楽しみにしてたのですが、この点だけは残念かなと。
あと、コーヒーの味が全然違う。
何と言えば良いかな。
うーん、スモークした感じといえば良いのか。
ともかく日本のものとは似ても似つかない代物です。
それと食事繋がりでもう一つ。
ヨルダンの甘いものって何にでも蜜がかかってるんですよ。
それもたっぷりと。
甘いのが大好きなのでウェルカムなんですが、何というかヨルダン人の蜜に関する歴史の深さを感じました。
日本で言えば餡みたいなもんなんでしょうな。
まあいいけど。

というわけで、明日からはいよいよメインイベント、ペトラへ向かいます。
現地には二泊三日する予定。
人生において最後の一箇所とも言える目玉スポット。
果たして無事にみれるのでしょうか。
たどり着けるのでしょうか!
今から僕も楽しみでしょうがありません。
明日の日記をお待ちあれ!

ではー!

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