ウズベキスタン旅行 五日目

ユ、ウ、キ、でーす。

今日はサマルカンド観光初日。
果たしていかがだったでしょう!

一日の始まりは朝9時。
昨日からほとんど寝てないから眠くて眠くて仕方なかったのですが、まあ寝るのは日本に帰ってからでも出来るということで、頑張って外に出ました。
まず向かった先は、この旅の最大の見所レギスタン広場。
ここ、ここ、ここに来たかったからウズベキスタンを選んだと言っても過言ではない感じ。
ホテルから歩いて5分ほどかな、到着。
バーン!

どうです?見事なものでしょう。
青の都、サマルカンド・ブルーと呼ばれる所以です。
チケットを買ってとりあえず写真をパシャリパシャリ。
一人ではしゃぐ僕。
と、そんな感じで盛り上がってると何やら至る所から視線が。
振り返ってみると若い女の子が近づいてきます。
そう、ここでも民族衣装パワーが炸裂。
気づけば女の子達が僕と写真を取るために列を並んでる状態。
もうなんだろうか、これは。
まあ勿論僕も全部付き合ったんだけど、この写真攻勢はこれからもずっと続き、モスクに入ったら男の子からせがまれ、疲れて椅子に座ってたら隣に座られ写真を求められ、ポーズを撮ってたら女子大生に囲まれ、もう何十人と撮ったことやら。
何というか、日本に来た外国人が「まるでスターになった気分だ」というのが分かる感じがします。
もう常に皆見てくるんですよ。
すれ違いざまにパシャリ、飯食ってたらパシャリ。
流石に人の目があるので疲れてきたユウキでした。
ま、そんなんでも観光は続きます。
レギスタン広場をたっぷり堪能した後は、今度は近くにあるウズベキスタン最大のバザール「シヨブ・バザール」へ。
道もシンプルなのでエッチラオッチラ向かいます。
すると今度はまたしても女の子に話しかけられ。
なんだ?写真か?と思ったら、もし良かったら一緒に歩いて観光しないか?とのこと。
正直何が目的か分からなかったので断ろうかと思ったんですが、まあ取られても10ドル20ドルぐらいで済むだろうと思って付き合うことに。
で、この子と一緒にバザールを見学。
ナンといえば世界一有名と名高いサマルカンドナンを食べ、ドライフルーツや甘いものを試食し、野菜を見る。
まあ面白いんだけど、あんまり新鮮味は無いね。
ヒヴァで見たばかりだし。

そんなわけで適度に楽しんだところで、この女の子とはサヨナラ。
特に金銭を求められたわけじゃないし、一体何が目的だったんだろうか。
未だもって謎だ……。
さて、一人になったところで、また遺跡巡り。
バザールの近くのビビニハム・モスクへ。
こちらもこちらで中は見事……なんだけど、ぶっちゃけもう飽きてきた。
身も蓋もない事を言ってしまうと、これ系ってトルコだのモロッコだの似たようなの見てるんですよね。
まあ勿論違う所はあるけれど、もう何を見ても「あーなんか見たような記憶が……」となります。
しかも今日、日曜日だから人が多くて多くて……。
結局、写真ばっか求められて、それに応じるのでくたびれ果て、まだ正午ぐらいなのにホテルへ戻ることに。
途中ランチに変なウズベキスタンパスタを食べ(不味かった)、スーパーで水買って、部屋で一息つきました。

次に起きたのは夕方5時。
もうなんかだれてきたのでホテルで寝てようかなと思ったんですが、まあもうしゃーない外に出るか、と。
向かった先は勿論レギスタン広場。
というかここ以外は明日行く予定だし、近場でめぼしい所はここしかないのです!
そんなわけでもう目に焼き付きまくった光景をまた見ることに。
地面にひたすら座ってぼんやり。
写真をせがまれたら一緒に写ってやって、それからまた場所移動してぼんやり。
それの繰り返し。
で、流石にもう飽きてきたんで帰ろうかな~と思ったんですが、まさにその時!
「ヘイ、ミスター!」と僕を呼んでる声が。
また写真かと思ったら、警備員がモスクの端っこで椅子に座って僕を呼んでる。
流石に警備員を無視するわけにはいかんので近づく。
椅子に座れっつーから座ったら、何やらチケットをチェックするとのこと。
まあ当然もってるんだけどね。
で適当に雑談してたら、急に警備員が真剣な顔になって一言。
「おい、シークレットビジネスあるんだけどどうだ?」ですって。
何やら、5ドルくれたらレギスタン広場の一番メインであるティラカリ・メドレセのミナレットに登らせてくれるとのこと。
ほんまかいな、お前何か僕を狙ってるんじゃないだろうな。
そう思ったんですが、まあ流石に警備員が殺人はしないだろうと思って話を聞く。
警備員がティラカリ・メドレセの方に手を振ると、ティラカリ・メドレセの入り口にいる警備員も手を降って答える。
つまり今話がついたからあそこいけ。そしたら秘密の扉を開けてやるから。らしい。
まあもう正直失うもん無いですからな。
取られて困るものっつったらパスポートとレギストレーションカードぐらいだし。
ある意味無敵の人状態の僕。
半信半疑でティラカリ・メドレセの警備員に行くと、何やらウインクしてミナレットまで誘導してきます。
で、ドキドキしてたら裏の扉の鍵を開けてくれる。
急いで入れですって。
まあ入ったところで襲われるかもしれないな、と思ったんですが、まあもういいやと思って入る。
すると中はよくあるミナレットの作り。
で警備員が後から入ってくる気配も無し。
お、もうこりゃいいや、と思って開き直って登っていくと……。
うはー、こりゃまじ凄いわ。
そう、普通の人は登れないから誰もいない場所を独占。
普段見れない屋上の作りとか何とかまで全部見れる。
最上階には記念の落書きが至る所にあったし(書きたかったけど勿論我慢)。

つかあの警備員、真面目だったんだな……。
そんなこんなでこの絶景をしばらく堪能。
下からは沢山の人が僕を指差してました。
多分「おい、あんな所に人がいるぞ!」って事だろうけど。
すっかり満足した僕。
地上に戻ると警備員のところへ。
すると警備室に入るよう言われます。
あれ、何かやばい?と思ったんですが、なんてことはないお金の受け渡しを見られたくないだけだった模様。
しかも帰り際「明日の朝6時に来い。もっと大きなミナレットに登らせてやる。そしたらそこから朝日が見える。最高のロケーションだぞ。ファンタスティックな体験だからな!」ですって。
こりゃもう明日も頑張るしかないね。
いやー、まじで思い出になりましたわ。
有名な構図の世界遺産に登っただなんて!
あっはっはー!

すっかり満足した僕。
帰り際に旧市街をブラブラ。
ボロボロの道なき道(言い過ぎ)をグルグル回ってたら当然迷子になったんですが、別に危険なエリアじゃないので適当にうろつく。
至る所で現地の子供達が遊んでました。
で、30分ほど回ったところでホテルへ。
小腹が空いてたのでシャシリク専門店で早めの夕食。
ラムを2本(2種類)、ビーフを1本、サマルカンドナンにコーラがついて4ドル。
こりゃ美味いし安いわ。
しかもラムの片方、真っ白い脂身の串焼き、もう完全に脂だったんですが、こういうの大好き僕にはピッタリでした。
ウマウマ。
ま、そんなこんなでお腹も満たされたので、ようやくホテルに戻り、夜7時半。
シャワーを浴びて一日を終えました、とさ。

明日も一日サマルカンド観光。
朝は朝日を見て(にひひ)、平日だから人がいない間に早めに観光しますかね。
なお、明後日も丸々サマルカンド観光があります。
というか今日で6割ぐらい見ちゃったから、最後はもう暇そうだけどね。

まあいいや。
そいだけー!


ウズベキスタン旅行 六日目

ユウキです。

今日も丸々サマルカンド観光。

一日の始まりは……深夜2時。
昨日早く寝ちゃったのでこの時間です。
で朝5時半になるのを待って出発。
目的はレギスタン広場。
そう、昨日の警備員が「明日朝6時に来たら昨日より高いミナレットに登って朝日を見せてやる」というので、それを信じて向かったんです。
レギスタン広場に着くとまだオープン前なので誰もいない状態。
中には数名警備員が。
僕も柵を跨いで会いに行きます。
すると向こうも僕に気づいたので手招き。
何も言う前に「ミナレット?」と言ってきました。
Yesというと、20ドルですって。
お前昨日は10ドル言うたやん。
しょうがないので交渉して13ドルにしてもらいました。
まあこれでも高いんだろうけど、もう行く機会ないからね。
お金を払ってついていくと、シェルドル・メドレセへ導かれます。
そこの入口の横に小さな木のドアがあり、鍵を開けてくれました。
見てみると中は結構暗い。
でも階段は多少しっかりしてる感じ。
警備員に導かれるまま登っていくと屋上にたどり着きます。
屋上はトタン屋根みたいになってて、踏むとベコンベコン音がなりました。
で、てっきりここから朝日を見るもんだと思ったら、屋上には小さなミナレットが立ってて、そこの中を一人で行けとのこと。
しかも懐中電灯まで渡してくるし。
なんつーオーバーなやつだと思いながら扉をあけると、瞬時に理解しました。
ここ、おそらく建設時から手をほとんど入れてないっぽい。
階段はボロボロで所々崩れてるし、そもそも窓もないから真っ暗。
狭いし、勾配は急だし、天井は低いし、買ったばかりのノースフェイスのレインウェアがズリズリと壁に引っかかります。
いやもう本当に大変極まりないんですよ。
こればかりは経験してもらえないと分からない。
で何とか最上部へ進むと光が少しだけ見えてきます。
よっしゃ、ここか!と思って天井の蓋を開けると……。
なんとそこは頭だけ出すような見張り台。
全身が出る作りにそもそもなってない。
まあ頑張って頭と手を出しながら、必死に辺りを見回すと、なるほどこれは凄い。
レギスタン広場を上から眺め、そして勿論朝日もバッチリ。
登るのが本当に大変でしたが、これは本当にスペシャルな体験です。
いやー遥々来てよかった。
良い土産話ができた。

すっかり感動した僕。
屋上まで戻ってトタン屋根をまたベコベコとしながら、下へ。
気分が良かったのでチップを10000スム払って終わり。
一緒に出るとまずいから、お前はそこの無人のムスクをしばらく見学しろというので、誰もいないシェルドル・メドレセを独占してました。
何というかこれもこれで凄い経験なんですけどね……。
満足した僕は一旦ホテルへ。
シャワーを浴びて一息つきました。
それからホテルで朝食。
なかなか豪華なレパートリーを堪能し、イギリスから来たマダムと雑談。
で、10時ぐらいかな。
改めて今日の観光を開始しました。
今日の目的地は「シャーヒズィンダ廟群」と「アフラシャブの丘」、そして「新市街」。
まずはレギスタン広場を通り、タシケント通りを抜け、シヨブ・バザールを過ぎ去り、「シャーヒズィンダ廟群」へ。
入り口でお金を払って中へ入ります。
まあどうせ似たようなモスクがあるだけだろうし、暇つぶし程度にはなってくれよ、と思って入ったのですが……。
なんとここスンバラシイ!
そう、小さな遺跡なんですが、青モザイクタイルの建物が並び立ち、差し色に褐色を使い、もうお見事な景観。
これこそ青の都。
サマルカンド・ブルーではないでしょうか!

本当に小さく、メインロードは50メートルぐらいなんですが、その間を何回も往復してしまいました。
いや逆にコンパクトにギュッと詰まってるからこの方がむしろ良いかもしれない。
ただ残念なのは人混み。
もう結構いい感じの時間なので、ウズベキスタン人のツアーが結構いるんです。
避けつつ写真を撮ってたのですが、イマイチ上手くいかず。
というわけで、ここ、明日のオープンに合わせて来ることにします。
いやもう本当に良かった!
オススメ!
次なる目的地は「アフラシャブの丘」。
ここは今は何もない丘ですが、昔のサマルカンドがあった場所です。
シャーヒズィンダから歩いて向かったのですが……遠い。
そう、歩けども歩けどもつかない。
しかもなんかお腹も痛いし。
結局、まあ単なる丘だよな、ということで諦め。
途中で引き返しました。
それから今度は新市街へ。
の前に、お金がなくなったのでバザールの闇両替屋でお金をゲット。
これで何とか最終日まで持ちそうです。
後はひたすらウォーキング。
といってもまあ3,4キロですけどね。
途中お腹がやばかったので公衆トイレへ。
思っていたよりかは清潔だったので助かりました。
で、新市街へ到着。
と言ってもそこまでしっかりした感じじゃないかな。
道は舗装されてるし緑も豊かなんだけど、まあサマルカンドの店レベルって感じ。
途中カフェでもあったらコーヒーでも飲みたかったんですが、あいにくそんなものは見当たらず。
新市街を往復して、最後はバスに乗って帰路へ。
なおバスはレギスタン広場へは無料の模様。
気前が良いね。
レギスタン広場に着いたら、ホテルに行く途中、床屋へ。
熱心な読者なら(そんなんいねーか)ご存知ですが、僕世界各地の床屋や美容院で髪洗ってもらうの大好き。
さて、ウズベキスタンのレベルはいかがなもんか、と思って早速入る。
洗髪だけなら5000スム(1ドル)ですって。
過去全ての最安値を更新しましたね。
確かネパールかどこかが180円だった記憶があるんですけど、流石に1ドルは初めて。
どれどれと思って身を任せたら、しっかりお湯で二度洗いしてくれて、ドライヤーまでかけてくれてスッキリ。
悪くありませんな。
写真撮ってお礼言ってチップ渡して出ました。

後はちょっと小腹が空いたので、サモサ屋でサモサ買って2000スム(40円)、シャシリク屋でシャシリク食べて、お腹いっぱい。

昼の2時頃ホテルへ着いて休憩となりました。
ホテルでは何故かインターネットが使えず。
たまにあるアクシデントだとか。
まあ一年に一回位はこういう日もありですな。
日本に帰れば常に追われるようにされるので、むしろウズベキスタンにいる時ぐらいは。
そんなわけでひたすら読書。
持ってきた本を消化しました。
あとはホテルのボーイと雑談。
民芸品等について盛り上がりました。
で少し眠くなってきたのでうたた寝。
次に起きたのは夜8時頃。
どうしようかと思ったんですが、小腹が空いたので外へ。
レギスタン広場のライトアップを見学しました。

その後は近くのレストランでサンドイッチとフレンチフライを食べました。
このフレンチフライというやつだけは、世界中どこで食べても安心の味ですな。
多分、ケニアとかタンザニアとかで食べても同じな気がする。
それからホテルへ。
相も変わらずインターネットがつながらないので、読書。
それから部屋へ戻って早めに一日を終えました、とさ。

明日はウズベキスタン観光最終日。
といってももう見るものほとんど無いですけどね。
キャッシュも無いから出来ることも限られてくるし。
なので朝一で「シャーヒズィンダ廟群」へ行った後は、どこかのカフェ(あるならば)でユックリしようと思います。
無理しないでゆっくりですな。

ま、そいだけー!


ウズベキスタン旅行 七日目

ユウキです。

今日は観光最終日。

一日の始まりは……徹夜。
なんだか昨日寝付けなかったので、そのまま起きてました。
本当なら昨日の「シャーヒズィンダ廟群」へ朝一で行く予定が、なんだかもう面倒になったのでそのまま部屋にいました。
9時頃朝食を食べて、まあそれでも部屋に居続けるわけにはいかず。
もう見るものは何も無いですが外へ。
レギスタン広場に行ってお茶をし、メインストリートへ行ってお茶をし。

昼過ぎにもういよいよやること無くなったので、ホテルへ戻って読書。
それから眠くなったので寝ました。
目が覚めたらもう夜22時。
ようやっとネット回線が直ったようなのでネットをして夜を過ごしました。
これにて一日終わり。
最後の日なのになんもせんかったなあ……。

ま、こんな感じかな。
明日はハードスケジュールになりそう。
サマルカンドから3時間かけてタシケントへ向かい、それから空港へ行って7時間待機。
飛行機ではまず7時間かけて仁川へ行き、2時間待機した後成田へ。
まあ言うても19時間ぐらいか。
なんとかなるかな。
好事魔多し。
最後まで頑張るかー

そいだけー!


ウズベキスタン旅行 八日目・九日目

ユウキです。

今日は帰国日。
と言ってもウズベキスタンなんであまり遠いわけでは無いんですけどね。

一日の始まりは朝7時。
ネットが復旧してたので軽くメールチェックをして最後の朝食。
パッキングをし、朝9時半に予約していたタクシーに乗り込みサマルカンド鉄道駅へ。
11時発の鉄道なので1時間ほど駅で待機した後乗り込む。
ファーストクラス(50ドル)にしたかったのだけれど満席だったようで、エコノミークラス(10ドル)へ。
まあでも入ってみたら日本の新幹線、あるいはもう少しだけ広い感じだったので、窮屈には感じず。
ひたすら音楽を聴いてユックリしてました。
タシケントに到着したのは15時。
フライト時間は22時だったので、観光をしようと思ったら出来るのですが、目ぼしいものは無さそうだし、第一ウロウロするのが面倒だったので、もう空港へ向かうことに。
と、その前にタシケント鉄道駅の付近にあるレストランで食事。
食べ納めにとプロフとマンティーを食べました。
正直プロフが脂っぽくて、今まで食べた中で一番美味かった。

お腹が膨れた後はタクシーで空港へ。
相場15000スムらしいんだけど、もうスムは要らないので25000スムを提示。
ドライバー喜んでたな。
タシケント国際空港についたのは確か16時ぐらいだったかな。
フライトは22時なので当然チェックインはまだできず。
しょうがないので空港をウロウロしてたら、二階にカフェがあるのに気づく。
行ってみると、コーヒー一杯たったの5000スム(1ドル)で、Wifiもあった。
ついでにいうと美味しいチョコケーキが10000スム(2ドル)。
これは当たりかな。
他に一階にビジネスラウンジが2つあったみたいいだけど、こちらはプライオリティパスでは行けなかった。
まあ正直2階のカフェで十分かと。
それからひたすらユックリした後、無事出国。
滞在証明書だの所持金だとかなり注意して申告したんですが、全くスルーされました。
なんじゃそりゃ。
でこっから6時間ひたすら飛行機で休みーの、ソウル仁川国際空港に着きーの、ラウンジで休みーの、成田へ向かいーの、ただいま日本、って感じです。
帰国の時間はかかりましたが、まあ最近の旅に比べたら結構楽だった様な?
案外近いんです、ウズベキスタン。

ま、そんな感じでようやっとウズベキスタンから帰国しましたー、よっと!


ウズベキスタン旅行 総括

ユウキですー

いやー遂に青の都サマルカンドへ行っちゃいましたよ。
シルクロードですよ、シルクロード。
感動したなあ~。
というわけで今回の旅、一言で表現すると……「悪くなし」って感じです。
嫌な目にも遭わないし、見どころは良かったので。
でもいの一番に行かないといけないってわけでは無いかも。
サマルカンドに興味があるならどうぞ、ハズレじゃないよ、みたいな?
まあそんなところですかね。
んじゃ少し振り返ってみましょう。

■ヒヴァ
最初に訪れた街。
古都というだけあって雰囲気があります。
時間があるなら寄る価値はあるかと。
泊まるなら絶対にイチャン・カラ内がオススメ。
でも、ぶっちゃけ1日あったら観て回れるので、僕みたいに2泊は必要無いかな。

■サマルカンド
旅人の永遠のあこがれ青の都。
流石に音に聞くだけあって見事。
レギスタン広場やバザール、そして特にシャーヒズィンダ廟群なんか雰囲気バッチリ。
新市街もあるし、ゆっくり見て回りたい。
でも僕は4泊したんですが、流石に4泊は多すぎ。
ぶっちゃけ2泊で十分かもしれない。
泊まるならレギスタン広場付近がいいですよ。
新市街だと遠すぎますので。

■飯
うーん、不味くはない。
プロフは美味いし、シャシリクもまずいわけがない。
勿論マンティーも。
でも正直飽きてくる。
ウズベキスタン、珍しく中華料理屋が無いんですよ。
洋食なんて当然食べれません。
なのでレパートリーが激しく少ない。
ここいら辺は気をつけられたし。

■ホテル
泊まったホテルはこちら。

  • タシケント「City Line Boutique Hotel」
  • ヒヴァ「シャヘレザダ」
  • サマルカンド「ジャホンジル」

基本的にどれも当たりだった。
特にヒヴァは良かったなあ。
あと、何故か知らないけどどこのホテルも朝食がありえないレベルで豪華。
これはお国柄なのだろうか……。

■移動
列車は案外綺麗。
日本に比べてそこまで見劣りするレベルじゃ無し。
しかも列車の時間は正確そのもの。
1~2分しかズレなかったなあ。
日本みたいだった。
なので移動手段には良い気がする。
計算しやすいし。

■その他
国民皆が人懐っこい気がする。
女の子は積極的に話しかけてくるし、子供も無邪気。
大人も客引きはほとんど無いからストレスにならず。
かなりこれは高ポイントかと。
あと以外に清潔だね、全体的に。
もっと汚いのをイメージしてた。

ま、こんな感じですかね。
何度も言いますが、悪くないですよ。
超オススメってわけじゃないですが、普通に良かった、って感じ。
サマルカンド・ブルーやらシルクロードやらにはロマンがありますしね。
興味がわきましたら、是非。

というわけで、これをもってウズベキスタン旅行記は終わりです。
次回はどこですかね。
ヨルダンとか?
あるいは……。
うーん、分からん。
まあどこかの国でお会いしましょう~

ではー!


ヨルダン旅行 一日目

ユウキです。

今日から2018年の旅が始まります。
目的は……中東にありますヨルダンです!
実は、永遠の旅人と謳ってる僕ですが、そろそろ行きたい所はほぼほぼ行き尽くしたという嬉しいんだか悲しいんだか分からない状態。
そんな僕に唯一残ってる心残りがヨルダンはペトラ遺跡なんです。
ペトラ遺跡、皆さんご存知ですか?
中東に眠る神秘。
かの名高きアドベンチャー映画「インディージョーンズ・最後の聖戦」の舞台になった遺跡なんですよ!
インディージョーンズを観て育った世代としては前々から行きたくて行きたくてしょうがなかった場所なんです。
これはもうテンション上がりますよね。
というわけで行ってきますよ、ヨルダン。
とりあえずの旅程としては11日から出発し、何事もなければ18日に帰国です。
6泊8日というショートトリップ。
が、実は今の時点での情報だと、現地は雨の模様。
まあ僕は雨はそこまで気にしない性格なんですが、なんとペトラ、雨だと閉鎖するらしいんですよ。
ひどい状態だと数日は入れないとか。
なもんで、もし雨がひどくてペトラに入れなかったら、延泊をしてでも入るつもりです。
もう何日だって居座る覚悟でありますわ。
というわけで、帰国は仮置きの18日、というわけです。
さてさてどうなることやら。
今から不安一杯楽しみ一杯、ワクワクドキドキアドベンチャーですわ。
皆さんどうぞお付き合いくださいー!

というわけで、一日の始まりは昼13時。
つかぶっちゃけほとんど寝れなかった。
最初のフライトは21時だったから、このまま起きてようかなと思ってたぐらい。
ま、まあ、何とか5時間ほど寝れたかな。
で、顔洗って着替えてパッキングして出発。
いつもは成田空港に出発3時間前に着くようにしてるんだけど、今日は飯を食べたかったので4時間ほど前に到着。
地元松戸のラーメン屋「とみ田」でつけ麺を食べる。
でお腹も膨れたのでさてまったりチェックインでも思ったら……なんとこれが長蛇の列。
おまえね、今日日オンラインチェックインすら対応してないのかよと。
ウンザリしながら並ぶこと1時間、すっかり疲れ切った頃にようやくチェックインしました。
それから出国手続きして、お得意のプライオリティパスでラウンジで休み(相変わらずKALラウンジはしょぼい)、程なく飛行機で出発。
今回はまずMS965便にてエジプトのカイロへ。
それからヨルダンのアンマンに行く感じ。
事前チェックしたところMS965便にはUSBポートがある模様。
なので予めコードをもって乗り込む。
で、無事USBを発見し充電しながら、お決まりの睡眠薬を飲んで寝つつ、本読んで過ごしました。
で約14時間のフライトが無事終了。
正直全然疲れなかった。
で、カイロの空港で、またプライオリティパスのラウンジを見つけて(こちらもしょぼい)一息。
Wifiもあったので今こうして日記を書いてますよ、と。

この後は7時25分の便でアンマンへ向かう予定。
現地はもう朝なので、ホテルに向かい荷物を下ろした後、街を散策しようかなと。
雨じゃなかったらそのまま死海に行っても良いかもね。
まあ臨機応変にいきましょ。

と、そんなわけでこうして人生最後の旅ヨルダン編が始まりましたわ。
楽しんでいきましょー!


ヨルダン旅行 二日目

ユウキです。

今日から遂にヨルダン入りです。

カイロ空港で終えた一日目ですが、あれからすぐにヨルダンへ向けて出発しました。
といっても一時間強のフライトなので本当にあっという間。
感慨に浸る間もなく、こんにちはヨルダンです。
着いてみると意外に暑からず寒からず。
ちょうどよい気温っぽい。
しかも天気も雨じゃなかったし。
で、とりあえず入国手続を済ませます。
というかあれですね、ヨルダンて入国カードを書く必要がないんですね。
しかもアライバルビザですら書類が要らずスタンプを一つ押すだけ。
もう何も準備しないでたった数分で入国できました。
楽っちゃ楽なんだけど、これで良いんだろうか……。
無事にヨルダンの地を踏んだ僕。
まず銀行でお金を両替し、それからエアポートバスへ乗り込みました。
アンマンの宿はToledo hotelという中級ホテル。
ダウンタウンの程近い場所にあります。
エアポートバスで4thスクウェアへ向かい、そこで下車。
ドライバーのおっちゃんはタクシーを使って向かえとアドバイスしてくれたのですが、地図を見た感じ15分ほどだったので、街の散策がてら歩いていくことに。
が、これが失敗。
行けども行けどもたどり着けず、しかも大通りは横切ることができないし、道にも迷ってきて、なかなか思うように進めず。
まいったなあ、どうしようかな、と思ってた所、流しのタクシーが目の前に止まりました。
ドライバーに、Toledo hotelを探してるといったら「2ディナール(280円)でいいよ」とのこと。
もう十分歩いたしこれ以上疲れるわけに行かないので乗り込むことになりました。
で、タクシーでマッタリ向かっていたのですが、ここでタクシーのおっちゃんが一言。
「ヘイブラザー、死海へ行かないか?安くしとくよ!」
もともとの予定では死海に行くのは明日。
でも天気予報を見る限り明日は残念ながら雨の模様。
そして今は午前10時。
となるとこれに乗るのも良いかなー思い始めた僕。
とりあえず試しに値段を聞いたらなんと「30ディナール(4200円)」。
この数字はガイドブックを見る限りにおいて一番安価な値段設定。
それならばと、何度も何度も念押して30ディナールと確認した上で、急遽死海へ今日行くことにしました。
というわけでまずToledo hotelへチェックイン。
まだ午前10時だから流石に無理かと思ったら、なんとチェックインさせてくれた。
ありがたい、ありがたい。
で荷物をおいたらすぐにタクシーへ乗り込みました。
アンマン市内から死海へは1時間ほど。
ビュンビュンと向かいます。
死海に行くことに決まったら、次に考えないといけないのはどこのビーチにするか。
僕本当は高級ホテルのクラウンプラザビーチに行きたかったんですよ。
どうせ一回しか来ないし、しかも大して高くないから。
でもドライバーが公共の方が安くて良いよってあまりにも五月蝿いから(フィーでも入るんだろ、どうせ)、根負けしてアンマンビーチへ行くことにしました。
が、結果的には、これはなかなか悪くない選択でした。
着いてみると安い割にはかなり綺麗。
プールは広いし、ビーチもまあそこそこ。
ロッカーやシャワーも完備してるし普通に使う分には申し分ない感じ。
そしてタクシードライバーにチップを渡してカメラマンにもなってもらって、万全の準備が整います。
そして遂にいざ死海へ!
噂に聞く死海はさてさてどんなもんなのか。
おっかなびっくり片足をつけてみると若干ひんやり気味。
まあまだ冬だからしゃあなしか。
でも寒くて入れないわけでもない。
で、まあとりあえず頑張ってゆっくりと全身を浸かって、体を伸ばしてみたところ……。
浮いた!
体がぷかっと浮いた!
そう、塩分濃度が濃いゆえに体がプカプカ浮くのは当然百も承知なんですが、いざ体験してみると、これがなかなかにして摩訶不思議。
下から突き上げられてるわけでもなく、体に力を入れるわけでもなく、ただ浮く。
試しに足と手を突き上げても、まだ浮く。
体の力を抜いてダラリとしても浮く。
……いやはや、不思議な事もあるもんだ。
しかも結構気持ち良いし。
そんなわけで死海をプカプカ浮いてポージング。
あんな角度やこんな角度でたっぷり写真を撮ってもらいました。
次にやったのは、泥パック。
何やら死海の泥って美容に良いらしいんですよ。
名物らしくって。
なのでお金払って顔以外全身に塗ってもらいましたよ。
ええ、はい、もう全身真っ黒状態
まあもう死海なんて二度ときませんからな。
同じ阿呆なら踊らにゃ損損、です。
で、泥を塗って乾かしたら、最後にまた死海へ。
泥を丁寧に流し落とします。
が、これがなかなか難儀。
泥が落ちないんですわ。
ゴシゴシ洗ってると体が気持ちヒリヒリしてくるし。
そして極めつけはその味。
試しに、皮膚についた雫を一滴舐めてみた所……これが悶絶するほど濃い塩の味。
もうここまで強烈な塩水初めて。
こりゃあ体が浮くのも分かるわ。
いやはや……。
さて死海を満喫した僕。
後はシャワーを浴びて帰るかと思ったら……なんと、ロッカーの鍵がない!
そうなんです。
ロッカーの鍵、水着のポケットの入れといたんですが、探しても探してもないんです。
どどどどど、どないしょ。
いやまじでどないしょ。
焦りまくって焦りまくってタクシードライバーと一緒に探す僕。
砂浜を調べ海を調べ、もう泣きそうになりながら探しまくった所……海底にあった!
いやーもうまじで生きた心地がしませんでしたよ。
どうしようかと思いました。
僕の旅は初日でとんでもない目に遭うのか、と。
ヒヤリとした僕は、大人しくシャワーを浴びて着替えてタクシーで帰りました、とさ。
ちなみにお値段なんですが、往復で30ディナールだったんですが、色々ありまして結局50ディナール払うことになりました。
いやまあ無理やりというより僕も納得の上なんですけどね。
ホテル片道分とか泥パック代とかカメラマン代とかチップとか諸々あるし。
相場から考えたらぼったくられてるわけじゃないしね。
まあ何よりこのドライバー親切で、僕もとてもとても楽しめたので良しとしましょう。
というわけで死海を堪能した僕。
ホテルに戻って一息つきました。

さて、これからどうするか。
あんま寝てないから寝ようかな、と思って時間を見るとまだ午後2時。
これはまだまだ休めない。
せっかくのヨルダンだしね、ということでダウンタウンへ繰り出すことにしました。
まずはお腹がペコペコだったので適当なレストランへ。
メニューを眺めて頼んだのは、ヨルダン名物のマンサフ。
マンサフとはご飯の上に煮込んだ羊肉を乗せてヨーグルトソースがかかった料理とのこと。
さてさて、一体どんなものかと思って待ってたら出てきたのがこちら。

うん、確かに黄色いライスの上に羊肉が乗ってるな。
匂いも良い感じ。
そう思って食べてみると……普通に美味い。
まあそりゃそうか。
ちょっと味が付いたライスに羊肉だもんな。
不味いワケがない。
あ、でも、この付け合せにでてきたスープ。
これは不味い。
何だか温かいヨーグルトみたいな味で、しかも癖のあるタイプ。
こりゃあ悪いけど僕には合わないな、と思って、ムシャムシャライスと羊肉だけを食べてました。
が。
ここでメニューの説明を思い出します。
確かマンサフってヨーグルトソースがかかってんだよな。
あれ、もしやこのスープ、かけて食べるんじゃね?
そう疑問に思ってスタッフに聞いてみた所……やはりこれスープをかけるやつみたいでした。
なーんやねん。
しょうがないのでスープをちびちびかけながら食べる僕。
が、まあ、ぶっちゃけ不味いスープはかけたところで不味い。
どうやっても駄目でした。
結局ライスと羊肉だけ食べきりました、とさ。
お腹が膨れた所で、最後は甘いもの。
スタッフにオススメの甘いものを持ってきてくれと頼んで出されたのがこちら。

カナーフェという料理。
なんだか平たいものに焼き色がついてる感じ。
で、食べてみると、何というか餅を平べったくして蜂蜜をかけたっぽい食べ物でした。
モチモチネバネバしてる。
でも甘くて甘くて個人的にはありあり。
上に乗ってるのはなんだろうな。
ピスタチオかな。
まあオススメだけあって美味しかったです。
で一緒にコーヒーも頼んだのですが、こちらは少々失敗。
デミタスカップみたいなのに入ってたのでがぶ飲みしたのですが、最後はもう粉だらけ。
あれでしたっけ、中東のコーヒーって上澄みだけ飲むやつなんでしたっけ。
確かトルコだかエジプトだか行った時教わったんだよなあ。
まあそれを忘れて粉を飲みまくってしまいました、とさ。
おえええええ。

お腹が膨れて元気を取り戻した僕。
時間は15時。
まだまだ頑張っちゃいます。
というわけで次の目的地はヨルダン美術館。
ここにはなんと、かの名高き死海文書があるんです!!!
死海文書、どうですこの魅惑的な響き。
某国民的アニメのキーアイテムにもなってる死海文書。
これは見るしかありません。
しかも明日は休館日なのでなんとしても今日閉館時間17時までに行かなければ。
というわけで早速地図を頼りに歩いて向かいます。
そして要所要所、通行人や警察に聞いて場所を確認、確認。
んが、んが、んが。
これが全くの駄目。
つかね、ヨルダン人、いい加減なことばかり言うんですよ。
右だよ、左だよ、後ろだよ、前だよ、と。
お前ら聞く度に違う方角指すじゃねえか。
極めつけは交番ですよ。
警察に聞いたら左行けって言うんです。
でも僕的にはどう考えても右だと思うんですよね。
絶対右。
そう思っても警察は自信満々に左っていうんですよ。
なもんで現地のしかも警察がココまで言うんならまあそうなんだろうと思って歩くじゃないですか。
ええ、20分ぐらい歩きましたよ。
そしたらね、行けども行けども見えないんですわ。
こりゃ絶対間違えてるよと思って道行くヨーロピアンツーリストに聞いたら、やっぱ真逆の方角ですって。
……お前ね、そりゃねえよ……何のための警察だよ……。
かなりがっくりしたのですが、何とか持ち直して戻ります。
途中タクシーを使おうかと思ったのですが、何故か一向に止まってくれず。
仕方ないので最後まで歩きました。
で、16時頃だったかな。
ようやくお目当ての美術館へ到着。
もうこれだけでやり切った感が強かったです。
でチケットを買って、中へ入ると、最初のコーナーの看板に書いてた文字がこれ。
「Dead see scrolls」
もうね、この時点で苦労が報われた気がしましたよ。
そしてドキドキしながら入ると……ありました!
死海文書ありましたよ!
これ!

ジャーン。
どうですか、これにあれですよ。
ロンギヌスの槍だとか使徒だとかが書いてるんですよ(書いてない
もうまじで感動でしたわ。
しかも何が良いかって、現地民はこんなものに興味ないのか、誰も人がおらず、メテム独占状態。
ありえないですよね、死海文書を独占だなんて!
結局20分ほどずっと眺めて、はるかな昔に思いを馳せ、堪能しました。
まじ贅沢体験この上なしです!
というわけで、すっかり満足した僕。
ここにきてようやく体力が限界になってきたので、ダウンタウンのお店をプラプラ覗いて歩きつつ、菓子パン屋さんでパンを買って、ホテルへ。
前日から続いた長い長い一日を終えました、とさ。

ま、こんな感じかな。
正直初日に詰め込みすぎましたわ。
アンマンでのタスクを全てこなした感じ。
まあでも行ける内に行っとけってことですな。
明日は雨らしいので、レインウェアを着て街を散策する予定です。
ローマ神殿とかそこいら辺を眺めようかなと思ってます。
まあマッタリモードだとは思いますが。

んじゃま、そいだけー


ヨルダン旅行 三日目

ちはー、ユウキです。

今日まるまるアンマン観光です。

一日の始まりは朝5時半。
昨日疲れて早めに寝たのでこの時間です。
そのおかげで体は快適。
良い具合です。
朝食は6時半からということでしばらくはネット見ながらボケボケ。
頃合いになったらホテルのレストランへ向かいます。
さてさてバッフェはどんなものか。
正直あまり期待してなかったけれど結構豪華でした。
10種類のホットミールに、5種類のパン。
それにホンモス(豆のペースト)が7種類ほど。
あとはチーズにヨーグルト、シリアルにフルーツなどなど。
中堅クラスにも関わらずこの品揃えはやりますな、Toledo hptel。
沢山食べてお腹いっぱいになった後は、また少し部屋で休息。
朝9時を過ぎて、ようやく一日をスタートすることにしました。
んが、早速問題が。
昨日から分かってたことなんですが、今日はあいにくの雨。
しかもホテルのフロントの人曰く、一日雨とのこと。
やれやれ。
と、普通なら肩を落とす所ですが、今回の僕は違います。
そう、お決まりのレインウェアとレインパンツ以外に、なんと秘密兵器があるんです。
ヨルダンに来る前から雨だったのを知り、出発二日前にAmazonで買ったもの。
それは……シューズカバー!
そう、旅にいつも履いているトレッキングシューズですが、如何せん雨に弱くて。
そんな時このカバーで靴全部を覆えば……なんと完全防水に!
袋みたいになってて靴底から全て覆うのでどこからも雨が入らず、そしてシューズカバーの靴底も滑り止めがついているという至れり尽くせりのこの仕様。
上から下まで完全防水仕様となりました。
そういうわけで雨も気にせず、財布とスマホと地図を持って出発。
周囲は雨だからあまり人がいない中、颯爽と街を闊歩しました。
まず向かったのは、ローマ劇場。
まあこの手のものは世界各地で結構みてるんですが、ヨルダンのはどんなものかチェックを兼ねて、です。
歩いて30分ほどで到着。
チケットを買って中に入ると……なんと雨だからか誰もいない貸切状態。
というかぶっちゃけ問題の雨すら止んできて晴れ間すら見えてきたという。

そんなわけで誰もいないローマ劇場で僕が何をしたかと言うと……。
舞台に上がり、観客席の方を向かって、大声で一人カラオケ!
もうね、気分は古代ローマ人でしたよ。
最上段にまで届く様に大きな声を挙げて、舞台を右往左往と動いて歌う。
多分控えめに言ってこの日世界で一番幸せに歌を歌った人間じゃないかな。
すっかりローマ劇場を堪能した僕、次なる目的地は……正直何も無し。
これにてめぼしいものはほぼほぼ見てしまったのでもう思い当たる所がないんですよ。
まあ丘の上にシタデルっていう城跡地があるんですが、あんなもん腐るほど見てる上に、登るのがダルいのでパス。
なので地図を見るのをやめて何も考えずに街を散策することにしました。
大通りから入り、お店を覗き、小さな小路があれば入り、階段があれば上り、喉が乾いたらコーヒーを買う。
途中からここがどこなのかもう全く分からない状態。
でもまあ気にしません。
ヨルダンは治安も良いし、何かあったら地図で人に聞くなり、最悪タクシー使えばいいだけですからね。
というかこうやって街を歩くと本当に旅に出てきたことを実感します。
途中見晴らしの良い場所へ辿り着いたので一息ついたのですが、この薔薇色の街(ローズシティ)の景観を見てるだけで心が躍ること躍ること。

何というかこういう思いが大好きで僕は今まで旅人生を送ってきたなあと。
そしてその旅人生もこれで一区切りつくんだなあと。
そんな事を考えながら練り歩きました。
で、どこを歩いてるんだか全く分からない状況だったのですが、雰囲気の良いカフェを発券。
疲れたのでコーヒーでも飲んで一息入れることにしました。
中は貸切状態で、接客の良いスタッフと談笑していたら、そいやシーシャ(水タバコ)をまだヨルダンで吸ってなかったなと思いまして。
普段決して喫煙なんぞしない僕ですが、まあ水タバコぐらいは世界各地でたまに吸うし、本場だし良いだろということで吸うことにしました。
味は……なんだったかな。
レモンミントとかそんな感じ。
スタッフが丁寧に作ってくれて、美味しくはないけど気分に浸りながらプカプカと水タバコを嗜む僕でした。

さて、この時点で時刻は大体13時頃。
そろそろ小腹が空いてくる頃合いです。
何だか本場のヨルダン料理が食べたいなあと思って僕が向かった先は、アンマン市内で最も高級レストランの一つとして知られるファハルディーン。
ネットで事前にチェックした所、本当に美味しい本格ヨルダン料理が食べられる模様。
幸いにしてシーシャを吸っていたカフェからほど近い場所にあるようで、意気揚々と向かいました。
歩いて10分ほどしたら、見事な門構えのレストランを発券。
ウキウキしながら入ってみたのですが……。
中からドアを開けてくれたウェイターが僕を見てギョッと固まります。
え、何々?何かしたかな?
そう思って改めて自分を見渡すと……髪の毛は整髪料を何もつけてないボサボサ。
上着はノースフェイスのレインウェア、下は黒いレインパンツ。
極めつけは靴は全部黒いビニールで覆われてるパット見ゴミ袋状態。
対称的に店内は豪華アラビアン調で、ウェイターは全員タキシード。
明らかに、明らかに、明らかに、僕は場違いです。
まずいなあ、こりゃ断られるかな、とかなりドキドキしたのですが、ウェイターは観念したかのように中へ入れてくれました。
導かれるままに店内へ入ったら(他のウェイターやチーフも僕を見てかなり変な顔をしてた)、中は広く調度品も豪華そのもの。

中央のエリアは天井から燦々と太陽の光が降り注ぎ、その下ではドレスで着飾ったマダムとスーツを着たジェントルマンが皆で優雅に食事を取ってました。

あの輪の中に一人で入るのか、と緊張しながらも気合を入れてた僕ですが、ウェイターが案内した席は、入り口隣の端っこの壁際……。
ま、まあ、流石にそうだよな。
こんな汚い恰好で一人で来てるんだから、店としても目立たないどうでも良い場所にいてもらいたいよな。
何だかもう申し訳ない気分で一杯でした。
そうは言っても食べるものは食べないと。
というわけでメニューとにらめっこしながら頼んだ品は、まずホンモス・ビルラハムというホンモス(豆のペースト)に炒めた羊肉を乗せたもの。
そしてクッペナイエという生の羊肉。
メインはカバーブという羊肉を焼いた中東を代表する料理。
以上3品を頼みました。
まず前菜二品が届きます。

右下の赤いのがクッペナイエ。
左上のがホンモス・ビルラハム。
右上のはお通しっぽいトマトで、左下の白いのはガーリッククリームでした。
というわけで早速クッペナイエを食べてみたのですが……。
美味い!美味い!美味い!
これが実に美味いんですよ。
なんて例えれば良いかな。
ユッケというか、身もふたもないこと言えばネギトロっぽい感じもするし。
これにガーリッククリームをつけて食べるともう絶品でした。
というか世界を巡るといつも気づくんですが、日本人が知らない美味しい食べ物ってのはまだまだありますわ。
生の羊肉なんて日本じゃ食べないだろうし……。
で次にトライしたのはホンモス・ビルラハム。
これはまあ何というか可もなく不可もなし。
そもそも僕、豆嫌いなんですよ。
それもピンポイントでペースト状のものが。
だったらなぜ頼んだのか。
はい、それが定番料理だからです。
まあでもレストランの名誉のために言うけど、好きな人が食べたらそりゃ美味いと感じるレベルだと思いますよ、まじで。
前菜をチマチマ食べてた頃、メインのカバーブが登場。
デカイグリルラムが棒状に5本ぐらい入っていて、それに野菜と香辛料とトマトが添えられ、薄いパン2枚でそれら挟んでました。

味はまあ普通に美味い。
つか肉焼いただけだしね。
不味いわけがなし。
でまあムシャムシャ食べてたのですが。
流石にもう如何せんお腹いっぱい。
これそもそも絶対シェアすることを念頭に作られてるので、それを一人で産品も食べる事自体に無理がある。
でもこんな小汚い僕でも入れてくれたんだから、残すのは流石にまずいし……。
というわけで、気合で何とか大半を食べきりました。
ホンモス・ビルラハムだけ少し残したけど。
でこの時点でお腹がやばいのに、せっかくだからスイーツも食べてみるかと止めときゃ良いのにスイーツも頼む僕。
注文したのはムハラビーヤというプリン(とコーヒー)。
プリンぐらいなら食べれるだろ、と軽く思って待ってたら用意されたのがこちら。

お前ね、なにこれは。
左の蜜漬けフルーツなんて頼んでないし、というかそもそもそのフルーツ盛り合わせは何よ。
そしてコーヒーは一杯しか頼んでないのになぜ2杯も持ってきたのか。
正直問い詰めたかったのですが、ただでさえ肩身が狭かったので、黙ってプリンを食べました。
なんか蜂蜜がかかった杏仁豆腐みたいだった。
美味しかったけど。
で蜜漬けのアプリコットを一つ頂き、コーヒーも両方飲み終わったところで遂にお腹パンパン。
大満足のフィニッシュです。
そしてウェイターを呼びチップを多めにお会計しました。
と、そうそう、こんな小汚い恰好で入れてもらったので、せめてもの礼儀として、レストランにいる間は常に背筋を伸ばし姿勢を良くし、お作法よく食べ、丁寧な言葉を使い話しかけ、通り過ぎるウェイターには毎回お辞儀をし、時折来るシェフには食事の感想を笑顔で伝えてました。
なのでウェイターも若干は安心してくれた模様。
日本人として恥を巻き散らかすだけではアレですからな。
良かった良かった。
すっかり大満足した僕。
腹ごなしにホテルまで彷徨いながら歩き、部屋で早めに一日を終えました、とさ。

いやー、当初は何の予定もなかったアンマン観光ですが、案外楽しめました。
考えてみりゃ中東ってトルコしか行ったことが無いですからな。
新鮮でしたわ。
つかあれですね、もっと民族衣装を皆着てると思ったのですが、女性ならイザ知らず、男性は皆洋服着てました。
僕は現地の服を着るのが大好きなので楽しみにしてたのですが、この点だけは残念かなと。
あと、コーヒーの味が全然違う。
何と言えば良いかな。
うーん、スモークした感じといえば良いのか。
ともかく日本のものとは似ても似つかない代物です。
それと食事繋がりでもう一つ。
ヨルダンの甘いものって何にでも蜜がかかってるんですよ。
それもたっぷりと。
甘いのが大好きなのでウェルカムなんですが、何というかヨルダン人の蜜に関する歴史の深さを感じました。
日本で言えば餡みたいなもんなんでしょうな。
まあいいけど。

というわけで、明日からはいよいよメインイベント、ペトラへ向かいます。
現地には二泊三日する予定。
人生において最後の一箇所とも言える目玉スポット。
果たして無事にみれるのでしょうか。
たどり着けるのでしょうか!
今から僕も楽しみでしょうがありません。
明日の日記をお待ちあれ!

ではー!


ヨルダン旅行 四日目

ユウキです。

今日からペトラへ移動します。
果たして彼の地は如何に。

一日の始まりは朝4時半。
バスが朝6時半だったのでこの時間になりました。
寝ぼけ眼のままパッキングし、朝食を食べて、JETTバスの停留所へ。
ホテルから歩いて5分ほどの位置だったので助かりました。
バスはまあまあ快適。
ボロくもなく狭くもなく、普通のバス。
で途中一度トイレ休憩を挟んで3時間ぐらいでペトラに到着しました。
まず一番気にしていた天候はというと……なんと快晴!
やりました!
雨の予報を覆すこの雲一つ無いカラッパレ。
数時間だけ晴れてるとかいうオチではなく、この様子なら確実に一日中晴れでしょう。
ヤッピッピ!
すっかりテンションが上がった僕は、まずホテルへ。
今回泊まるホテルはペトラ遺跡から程近い位置にあるPetra palace hotel。
早速向かうも、流石に午前中ということでチェックインはできないとのこと。
まあ別に休みたいわけでもないから問題なし。
なのでトイレを借りて、荷物を預かってもらって、早速ペトラ遺跡へ向かいました。
まずはチケットセンターに行き3DaysTicketを買おうとしたところ、今日はなんとペトラナイトの日らしく、今ならチケットが買えるとのことでした。
ペトラナイトとは週に3回ほどあるイベントで、ペトラのメイン神殿であるエル・ハズネを沢山のキャンドルで照らしてベドウィンのショート音楽を楽しむといったもの。
勿論速攻で購入しました。
これは楽しみ。
チケットを手にした僕は、自然と駆け足状態で遺跡へ向かいました。
入り口をくぐってから、シークと呼ばれる岩の間の道を歩きます。
エッチラオッチラ歩くこと十分程。
シークの割れ目からちらりと建造物が見えました。
あれかな、あれかな。
もしや遂にたどり着いたのか。
そう思ってシークを抜けると……ペトラのメイン、エル・ハズネがあったー!!!

もうね、感無量です。
この日この時をどれだけ夢見ていたか。
いつか見るだろう、いつかたどり着くだろう、そう思って日本にいました。
そして今、目の前にエル・ハズネが。
やった。
遂にやった。
目の前に到着しました。
すっかり感動した僕。
目の前に設置されたベンチでひとしきり眺めました。
いやしかし、本当に嬉しい。
インディージョーンズですよ、インディージョーンズ。
最後の聖戦、何度見たことか。
今そこにあるんですからね。
もう嬉しくて嬉しくて。
さて、この旅の目的を果たした僕、かなり憑き物が落ちた感がありますが、正直ペトラ遺跡自体はここが入り口。
まだまだまだまだはるか先まであるんです。
とりあえず、まあお腹も空いてないし、体力もあるし、ということで一通り見ることにしました。
途中ローマ劇場やら大神殿やらへ立ち寄ります。
勿論どれも素敵。
この広大な敷地の中で点在しているそれらはひっそりと佇んでおりました。
勿論写真もパシャリパシャリ、と。

ペトラ遺跡は広いので、途中結構な場所にカフェとトイレがあります。
お腹が空いてきたらチョコバーを食べて、水やらコーラやらを買ってしのぎます。
切り立った崖には小さな山羊が壁に沿って進んでいたり、異国情緒抜群。
どれもこれも絵になります。
で歩き始めて2時間ほど、結構奥まできたつもりなんですが、ゴールであるペトラ最大の大きさを誇る神殿エド・ディルはまだ先。
まあここまで来たんだし見てみるか、と思って向かったのですが。
これがもう想像を絶するほど辛かったです。
足場の悪い山をエッチラオッチラ登りながら向かい、まだかまだかと思って進めど、一向に見えない。
もう体力の限界だと思ったところにカフェがあって、そろそろゴールかと思ったら「まだハーフポイント」と言われた時のこの絶望。
正直心が折れそうでした。
もう無理、もうアカン、そう思って這いつくばって進んでいた頃……ようやくそれは顔を出しました。

神殿エド・ディル。
それはエル・ハズネよりも圧倒的にスケールがある見事な神殿でした。
見た瞬間に思わず声が漏れ、そして固まるようにして眺めます。
そうしていると、体の疲労が一気に消えていきました。
それほどまでに見事。
ただただ見事。
そこから後はもう、1時間ほど目の前のカフェで休み、エド・ディルを堪能しました。
すっかり満足した僕。
この頃には体力も回復し、気力も戻ってきたので、後は来た道を歩いて帰りました。
帰り際通りかかったエル・ハズネは、最初の顔とはまた別の顔をしてました。
流石に50の色を持つと言われてるだけありますね。
勿論しっかり休みながら観ました。
これで初日の観光がとりあえず終わったので、ホテルに戻りチェックイン。
部屋でネットをしながらゆっくりし、18時からホテルのバッフェを取りました。
食べ終わってお腹が膨れると眠くなるのが人間の性。
しかしまだイベントは残ってます。
そう、ペトラナイトです。
20時20分に遺跡入口で待ち合わせとのことなので、しっかり着込んで頑張って出発。
着いてみると随分沢山の人が集まってました。
ガイドに導かれるままにシークを移動。
真っ暗の中シークの両端にロウソクが並べられ、幻想的な道ができてました。
歩くこと30分、エル・ハズネに到着。
エル・ハズネの前には無数のロウソクが置かれ、柔らかな灯りのもとエル・ハズネが浮かび上がっていました。
運良く最前列に座ることに成功。
ミントティーが配られ温まっていると、程なくして民族楽器が奏でられ、ガイドがそれに合わせて歌います。
正直音楽は微妙でした。
ショーと言うからもっとダンスとかあるんだと思ったら、ただ一人で楽器を奏でて歌うだけでしたからね。
それでも、その雰囲気は格別。
頭上を見上げると満天の星空、そしてロウソクに灯されるエル・ハズネ。
そこはおそらく太古の人々が見ていたであろう光景が再現されていました。
ちょっとだけタイムスリップした気分です。
ショーが終わると、ガイドが何やら僕達にプレゼントがあると言いました。
なんだろうかと不思議に思ってたら、目をつぶってくれとのこと。
素直に目をつぶっていると、さあ開いてくれ、との声が。
目を開けると……そこには七色に映えるエル・ハズネが映っていました。

赤のエル・ハズネ、紫のエル・ハズネ、黄色のエル・ハズネ、青色のエル・ハズネ。
これは見事。
まさに現代版のエル・ハズネです。
勿論皆拍手喝采。
思い思い写真を撮ってました。
勿論僕もパシャリパシャリと夢中に撮りました。
さて、ひとしきり撮ったところで体力がほぼ無くなってきたので、僕は皆より一足お先にホテルへ。
倒れるようにして一日を終えました、とさ。

とまあこんな感じでペトラ初日が終わりました。
もう満点をつけちゃう一日ですね。
良かった良かった。
明日は朝6時のオープンに合わせてペトラへ行きます。
で、朝たっぷり見た後、一旦帰って休憩しようと思います。
まあもう見るもの全てみたし、マッタリいきましょう。

そいだけー!


ヨルダン旅行 五日目

ユウキです。

今日は丸々ペトラ観光。

一日の始まりは朝5時。
最近あまり寝てないから本当はもっと休みたかったのですが、ペトラのオープンが朝6時からだったのでそれに合わせました。
フロントに行って、昨日頼んだ朝食は準備できてるかと聞いた所、なんと「ノー」。
頼んだと何度も言ったのに朝飯は6時半からとの一点張り。
仕方ないので食べないで行こうと外に向かうと「ヘイ、ユウキ。この真っ暗な中でどこ行くんだ?ペトラ?朝飯食ってからで十分だぞ」とのこと。
外を見ると確かに真っ暗。
まあ冬だしね。
どうしようかどうしようか悩んだのですが、せっかく起きたんだし遺跡の中で明るくなるのを待つかと思って入り口へ。
5時55分頃に着いたら誰もおらず。
係員がきて早めに開けてくれたので乗り込みます。
2月15日のペトラ一番乗りの旅人は僕です。
というわけでシークを独占しながら歩きます。

気持ち良い気持ち良い。
すると、そんな気分に同調するかのように空が明るくなり始めました。
もうすっかり普通の早朝レベルの明るさ。
ウキウキしながら進むと、シークの割れ目から見えてきましたエル・ハズネ。

前日来た時と違うのは、まず誰もいないこと。
カフェのスタッフはおろか、警備員すらいません。
完全に一人。
そしてあと明るさ。
前日行きに寄った時は影だったのであまりハッキリしてませんでしたが、今は一番良いタイミング。
影を作ること無く綺麗なエル・ハズネが見れます。

吸い込まれるように眺める僕。
誰もいないペトラで、エル・ハズネを前に、ただ一人。
僕だけの空間、僕だけの世界。
僕とエル・ハズネだけがそこに存在しました。
しばらく眺めていたのですが、無人故に問題が一つあります。
それは、自分が映った写真が撮れないこと。
エル・ハズネ自体はもう信じられない枚数の写真を撮ったのですが、ここまで貸し切りなら自分も写りたい所。
でも僕は手に障害があるからセルフィーできないし……と困っていたら、しばらくしたらカフェのスタッフが一名だけやってきました。
僕がいる事に気づいて明らかに驚く彼。
で、写真撮影をお願いしたら、快く引き受けてくれました。
これで昼には絶対撮れない誰もいないエル・ハズネと僕の写真が撮れました。
お礼にベドウィン・ティー(1ディナール・160円)を頼んだら、甘くて甘くて美味しかったこと。
さて、すっかりエル・ハズネを堪能した僕。
帰って朝食を食べるか、あるいは少し散策するか悩んだのですが、せっかくのシチュエーションということで歩くことに。
エル・ハズネの先を進み、柱廊通りや王家の墓を覗きます。
勿論ここも完全に無人。
唯一いたのは犬ぐらいで、後はロバの糞掃除をする現地民が途中きただけでした。
この広大な敷地を独占する喜びに浸りながら、王家の墓の崖に腰を下ろし一人佇む僕。
最高の瞬間でした。

というかですね、昼にゴミゴミした中で見学するより、早朝行った方が明らかにコスパが高いです。
明日も余裕があったら来てみようと思いました。
すっかり満足した僕、最後は馬に乗って帰ることに。
すれ違った馬乗りにお金を渡して優雅に帰りましたとさ。
朝の見学が終わった後は、ホテルでようやく朝食。
バッフェをたっぷり食べました。
その後、ホテル側の手違いのせいで部屋をチェンジするハプニングがあったのですが、プールサイド直結部屋に移動になったのでホクホクです。
部屋で小説を書いたりしてゆっくりしたあとは、早めにランチを。
シュワルマというご当地ファーストフードを食べました。
まあちょっと微妙だったけど。
お腹が一杯になった後は、ハマム(トルコ風お風呂)へ。
以前トルコやモロッコに行った際にとても良かったのでヨルダンバージョンを試しに行きました。
お店はPetra place hotelの隣りにあるALYAKHOR HAMMAMというハマム。
が、これが全然駄目。
垢すりは1分ほどで終わるし洗いも適当。
マッサージも下手糞でひどい目に遭いました。
皆さんご注意されたし。
ハマムが終わって時刻を見ると、16時頃。
もう一度ペトラに向かおうか悩んだのですが、何やらこの時期は日の入りが早いらしく、あと1時間半で閉まるとのこと。
連日早朝に起きて疲れていたこともあって、今日は超早めに休むことにしました、とさ。

いやー、今日の朝は最高でしたわ。
誰もいない贅沢空間を満喫です。
これでもうペトラは思い残すことはありません。
全て見て満足です。
明日は夕方のバスでアンマンへ戻ります。
で明後日の夜に日本へ向かう予定です。
最後まで問題なく終わると良いのですが。

それではー


ヨルダン旅行 六日目

ユウキです。

今日はペトラからアンマンへ戻ります。

一日の始まりは深夜1時。
昨日16時に寝ちゃったので深夜に目が覚めました。
お腹が空いてたけれど、そのままうたた寝してたらちょうど6時前に。
朝一でペトラに向かうか悩みましたが、昨日行ったし、お腹も空いてたので、朝食を食べてから行くことにしました。
6時半に朝食を取り、7時前にペトラへ。
3日連続です。
シークを通りエル・ハズネへ向かうと、またしても観光客は誰もおらず、ベドウィンがいるだけ。
もう生涯来ないのでたっぷりみました。
さて、この後どうしようかと思ってた所、ベドウィンの一人が、エル・ハズネが見えるグッドポイントが山の上にあるから行かないか?とのこと。
毎回断ってたのですが、まあ最後だし行くかと言うことで5ディナールを払って山を登ることに。
が、これがもう大変大変。
階段だけなら分かるんですが、崖を登って、道なき道、もう岩をよじ登るレベル。
ひーこらひーこら言いながら何とか10分ほどかけて登頂。
上からエル・ハズネを覗きました。

あとは下まで降りてチップを払っておしまい。
エル・ハズネを見納めて宿へ戻りました。
まあもう二度と来ないでしょうが、自分の中に取り込めた感があります。
9時頃ホテルに帰り着いたので、シャワーを浴びて休憩。
12時近くなった頃にチェックインして、近くのレストランでランチを食べました。
マンサムを注文したのですが、今回のはなかなか美味しかったです。
あとはアワメというスイーツとチャイも注文。
アワメは相変わらずアラビックの蜜が染み込んだドーナツでしたが、実はこの味付け結構好きなので嬉しかったり。
でもぶっちゃけどのスイーツもこの味だよね、ヨルダンって。
お腹が膨れたので後はホテルロビーで待機。
16時にJETTバスに乗り込み、19時半にアンマンに到着。
ホテルは前回と同様Toledo hotel。
歩いて5分ぐらいの距離なのでタクシーを使わなかったのですが、夜だったのでなんと不覚にも道に迷ってしまい……。
ウロウロしてお腹も空いてきつかったので、途中ファーストフード店へ入りました。
ヨルダンで有名なサンドイッチをここにしてようやく食べる僕。
チキンとラム。
それぞれ1.5ディナール(240円)。
なるほど、庶民はこういうのを食べてるのね。
少し元気になって、スタッフに道を聞くと、もう目の前にあるとのこと。
回復したのでまたエッチラオッチラ歩き、途中でまた人に聞いて、ようやく到着。
チェックインをしたらホテルのレストランでピザを一枚食べて部屋へ。
ベッドに倒れてバタンキューでした。

というわけで、ペトラ滞在は大成功のまま終わりました。
明日は夜のフライトです。
それまでダウンタウンでお土産でも見て回ります。
甘いものも食べたいしね。

ま、そいだけー!


ヨルダン旅行 七日目・八日目

ユウキです。

今日から帰国日。
と言ってもまあ諸々込みで19時間ぐらいのフライトなので大して疲れるものじゃなさげ。

一日の始まりは朝5時。
昨日早く寝たのでこの時間です。
7時過ぎまでネットしながらボケボケ。
それから朝食を食べに行きました。
甘いものが食べたくて、フレンチトーストを6枚も食べてしまった。
この国は本当に甘いものが美味い。
それから部屋へ戻り、シャワー浴びたり、荷物整理したり。
でパッキングして11時になったらチェックアウトをしました。
フライト時間は19時なので時間はたっぷりあります。
その足でダウンタウンへ。
まずはお土産を買います。
購入したのは、アラビック石鹸、死海の塩(何に使うのか全く分からないけど)、そしてベドウィン・ティー。
このベドウィン・ティーが曲者で、おそらくグラム単位で売ってるから「何グラム欲しい?」って聞いてるんだけど、それを英語で表現できるほど僕はスキルが高く無く。
やむなく「3ディナール(480円)払うからその分だけくれ」と伝えた所……。
彼は茶葉の山からドンドンドンドン袋に詰め始め……。
ちょちょちょ、お前、3ディナールしか払わないぞ、と言っても、分かってる分かってると言いながら、茶葉をどんどん詰める。
結局スーパーマーケットの袋にパンパンと茶葉が詰め込まれ渡されました。
つかこの量一体どうすんねん……。

お土産を買いがてら、ファーストフードのはしごもしました。
まず食べたのは、肉をパンで包んだ代表的なファーストフードのシュワルマ。

屋台で買うので、幾らかと聞いたら、65と言います。
65ディナール?
1万円だぞ。
てめー馬鹿な事言ってんじゃねえ。
と思って何度も聞いたけど、65,65と言って引きません。
後ろに並んでた人も、早く買えよ、65だからと真面目な顔をして言います。
もしや僕何か勘違いしてるのかな、と思ったら、1ディナール(160円)持ってたら寄越せと言ってきました。
試しに渡してみると、小銭を返してくる。
そして渡されるシュワルマ……。
あー、65って名前も知らない小さい単位の65なのね。
ってこれだけデカくて肉たっぷりで100円か……。
最終日にヨルダン人の庶民感覚を知りました……。
次に食べたのはスイーツ。
ヨルダンでは甘い菓子を売ってる専門店を良く見かけました。
今回食べたのは、パリパリのパスタみたいなのが振りかけられてたので、多分オスマリーエと呼ばれるメジャーな菓子。
5個入って1ディナールでした。

勿論例のごとく蜜がたっぷりで、ぶっちゃけ蜜の味しかしない。
でも美味い。
甘いものを食べたら当然次はコーヒー。
アラビック・コーヒーを頼みます。
でもなー、何というか普通のネスカフェで良いんだよなあ。
アラビック・コーヒーって酸っぱいんですよ。
酸っぱくて、粉っぽくて、何か変な味がする。
まあ何というかあまり口休めにならず。
0.3ディナール(50円)だから良いけど。
次に食べたのは(まだ食べるか)、大好きなとうもろこし。
なんかアンマンではたまにとうもろこしの屋台を見かけるんですよね。
最終日だし小銭まだまだあるから良いかなと思って頼む。
僕的に多分バターコーンみたいなのが出るんだろうと思っていたら、何やら様子がおかしい。
ボウルにコーンを入れて、スパイスをどんどん混ぜていきます。
で何やらLemonと書かれた液体を入れる。

おい、それじゃ酸っぱくなるんじゃないの?
と思っても後の祭り、ガンガン赤とか黄とかのスパイスを入れまくり、最後にカップに入れて出来上がり。
恐る恐る食べてみた所……やっぱり酸っぱくて変な味がしました。
まあ不味くはないんだけど、どうしてもコレジャナイ感が……。
気になるお値段ですが、幾らか分からないから持ってる小銭を見せたら、何枚かコインを持っていった。
その為値段は分からず。
まあどうせ1ディナールもしないんだろ。
最後に試したのは、ファラフェルサンド。
豆のペースト丸めて揚げたソウルフードのファラフェルを潰し、そこにトマトとかと一緒に入れてパンに挟むやつです。
僕、豆が苦手だから敬遠してたんだけど、まあ最後だし試してみるかと。
で、作ってるところを見てたら、タルタルソースみたいなのに絡めたトマトやらピクルスだかを入れてた。
これはまあ悪くないだろうなと思ったら、案の定美味かった。
百妄は一見にしかず、ってやつだな。
とまあこんな感じでファーストフードのハシゴです。
観光的なのは、最後にローマ劇場を覗いたぐらい。
初日にも行ったんだけど、曇ってたからね。
晴れの下のローマ劇場は、まあ悪くなし。
最後だからと最上階まで登ってみると、気持ちよかったです。

というか劇場の作りは1000年2000年経っても変わらないもんだね。
人間本質的には一緒ってことか。
すっかりアンマンを満喫した僕。
用事は全て終わったので、まだ大分早いけれど空港へ。
タクシーに声をかけてひとっ飛びしました。
空港についたらチェックインできるかをまず確認。
まあまだ5時間前だからどうせ無理だろうな、と思ったら……なんとフライトがキャンセルかもしれない模様。
なんだって、キャンセル?
慌ててもっと詳しく調べてもらうことに。
つかまあでもキャンセルならキャンセルで良いけどね。
人生最後の旅だし、人命に関わるわけでもなし、仕事的にどうしても帰らないとまずいわけですらないからね。
アクシデントも楽しんでいきますよ、僕は。
と思って余裕こいてワクワクしてたら、キャンセルではなかったらしい。
無事飛ぶよ、ですって。
ニャムニャム。
ただチェックインはやはりまだできないようなので、空港の椅子で一休み。
アンマン空港はフリーWifiがあるので助かりました。
それから小説書いたりしてゆっくりしてたらチェックインの時間に。
サクッと終わらせていつものプライオリティパスを使いラウンジへ。
今回使ったラウンジは、ついこないだできたばかりというPetra lounge。
これがもう驚くほど凄かった。
内装は豪華絢爛。
幾つものフロアーに分かれていてそれぞれテーマが違うというこだわり具合。

食事も勿論抜群。
サラダだけで15種類ぐらいあった!
ホットミールも手が込んでいて、大好きなマッシュポテトも食べ放題。
マッシュルームスープも美味しいこと。
ドリンクもアルコール含めて豪華だし、スイーツも高級感でてましたよ。
勿論Wi-Fiも申し分なし。
正直数多くのラウンジに行ってる僕ですが、その中でも最高なんじゃないかと思いました。
まさかまさかヨルダンでこのレベルに出くわすとは。
おどろ木ももの木さんしょの木、というやつです。
すっかり堪能した僕。
まずはサクッと1時間ぐらいでエジプトのカイロへ向かいます。
音楽聞いてたらあっという間。
でトランジットしようと思ったら長蛇の列。
まあ時間あるからいいかと思って1時間ほど並んでた所、なんと僕は違う列に並ばないといけないらしく。
泣く泣く移動しました。
ま、でも何とか手続きが終わり、カイロのラウンジで休み(しょぼい)、最後は成田へ。
11時間弱のフライトですが、睡眠薬飲んで眠って、後は小説読んでたら到着。
入国もすんなり終わり、家に戻りましたとさ。

まあ何というか合計19時間ぐらいの移動なので、大して疲れることも無く。
すんなり帰り着いたという感じですね。
最終日も結構楽しめたし。
まさに言うことありませんわ。

そいだけー!


ヨルダン旅行 総括

ユウキです。

いやー、遂に行きましたよ、ヨルダン・ペトラ。
最後に残しておいた見どころ。
そして人生でも最後になるであろう旅行。
内容的には文句なし。
トラブルなく終えて感無量です。
それでは振り返ってみましょう。

■アンマン
正直全然期待してなかったのですが、悪くなかったです。
死海文書は見れたし、街歩きも楽しかったし。
まあ一日ぐらいは時間とってもありかも。

■死海
うーん、一度は行ってみても良いかもだけど、数時間あれば十分かと。
公共ビーチを使ったんだけど、まあ結構綺麗でした。
ロッカーやシャワーもあるし。
でも浮く体験は不思議だったなあ。

■ペトラ
もう抜群。
流石と言える出来栄え。
ペトラに行くなら最低でも一泊はした方が良いかも。
というのもアンマンから朝一のバスで行っても、帰りのバスに間に合わせる為には最後の場所エド・ディルに行くのが厳しいんですよ。
行けるこた行けるけどユックリできない。
というかですね。
一泊して朝6時の真っ暗の中一番乗りするのが最適解だと思われます。
誰もいないペトラを独占できますから。
なので一泊二日かな。
正直二泊三日したけど、これはちょっとやり過ぎ。
見どころはそこまで多くはないので。

■食事
これは良かった。
ファーストフードとかも美味いんだけど、高級レストランにおいているクッペナイエの美味かった事美味かった事。
一度は食べてみるべし。
あとスイーツ。
これ好き嫌い分かれるだろうけど、美味しい。
と言うかどれも蜜の味しかしないけど。
まあ何というか食べ物に関しては困ることはないかな。
マンサフとか何とかも良かったしね。

こんな感じかな。
総合的には「当たり」と言えるでしょう。
あまりここまで言い切れる国は無いけれど、それだけの価値はあり。
日本からも結構近いし、皆さん是非行ってみてくださいね。

というわけでヨルダン旅行記はこれにて終わりです。
次の予定は……全くの未定。
もう行きたい国はこれで全部行っちゃいましたから。
正直僕の旅ライフはこれで終了かもしれません。
思えば色々行ったもんです。
中南米、北米、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、そして中東。
もうほぼほぼ行き尽くしました。
興味あるところはもう全部見た。
我が旅人生に一片の悔い無し。
感無量ですわ。
ま、なもんで、次はいつ更新するか、どこに行くか、全く分かりません。
気長にお待ち下さいね。

そいではまたー